Cesare Pavese:[1908-1950](チェーザレ・パヴェーゼ)


「美しい夏」
"La bella estate"
  河島英昭訳
岩波文庫
ISBN 4-00-327142-4
ストーリー…  配電工の兄と二人暮らしのジーニアは洋裁店で働いている。息苦しいファシズム体制化にあっても 16歳の少女にって夏は毎日毎晩が祭りのように過ぎていた。三歳ほど年上のモデルをしているという アメーリアと遊び歩くようになったジーニアは少しずつ大人の世界に入っていく。
「故郷」
"Paesi tuoi"
  河島英昭訳
岩波文庫
ISBN 4-00-327141-6
ストーリー…  刑務所を出た主人公ベルトは、同時に出所したタリーノに強引に説得され、タリーノの田舎モンティチェッロへ向かう。タリーノの家族の農作業を横目に機械修理に日々を過ごすベルトはやがて、タリーノの妹ジゼッラと仲良くなるが…。

コメント…  ヴィットリーニの「シチリアでの会話」と並ぶ、ネオレアリズモの出発点となった作品。やや読みにくい文章は、原文の雰囲気を表現するための訳者の苦労の跡でしょう。

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